しとしとと、灰色の空から雨粒が零れ落ちる6月。
雨に濡れたアスファルトがその色を濃くし、街路樹がより鮮やかな緑へと着飾る。そんなすべての色が深くなる季節に、紺色の手提袋はいかがでしょうか。
今回から始まりましたシリーズ『色のはなし』は「普段は忙しくて気にも留めなかった様々な色彩に、少し立ち止まって目を向けてみる」をコンセプトに、読んだ人がほっと一息ついて周りの景色を見渡しながら色を探したくなる、そんな記事にしていきたいと思います。
第1話目は深緑の季節に映える「紺色」がテーマです。どうぞ最後までお付き合いください。
紺…紫の入った暗い青色
「紺色とはどんな色ですか?」と問われれば、皆さんは何を思い浮かべますか?例えばいつか訪れた深い海の色でしょうか、それとも見上げた夕暮れ前の空の色、もしくは通っていた学校の制服の色などでしょうか。
思い出や記憶の糸を手繰り寄せていけば、人それぞれ思い出す「紺色」があるはずです。
共通しているのは「紺」と言われれば多くの人が「深く濃い青色」を想像することでしょう。
世の中にはたくさんの「濃い青色」が存在します。花紺青、深縹(こきはなだ)、鉄紺、濃紺、濃藍(こいあい)など…名前を挙げたこれらの色はすべて深く濃い青色で、紺によく似ている色です。しかし、実際に比べてみると紫みが強かったり、紺よりも暗かったり…とどれ一つとして同じ色はありません。
ではこれらの色を実際に比べてみることにしましょう。
紺
花紺青
深縹
濃紺
鉄紺
濃藍
あなたの思い描いた「紺色」に近い色はあったでしょうか?厳密にいえばその色は「紺」ではないのかもしれません。しかし、あなたが思い描いた色は、間違いなくあなたにとっての「紺色」の記憶です。
忙しい日常、ほっと一息ついて立ち止まりながら、あなたの思い出の中のその深いふかい青色を探してみてはいかがでしょうか。
ベルベの紺はこんな色
【T-カラー紺】
茶色の未晒の紙に印刷されていることによって紺特有の落ち着いた雰囲気がより際立つ手提袋。
【T-Zオシバナ】
夏の夜を思わせる深い紺色と、白い大輪の花模様のコントラストが印象的でどこかレトロな雰囲気を漂わせる手提袋。
【マットバッグネイビー】
マットの風合いの濃紺が大人っぽく、それでいてどこかカジュアルな雰囲気のスタイリッシュな手提袋。
【エクセルバッグ ネイビー】
エナメルのような光沢のある濃紺の手提袋。落ち着きすぎず、かといって主張しすぎない華やかさを紺とグロスPPがお互いの良さをうまく引き出しています。
【T-カラークラフト ネイビー】
クラフト紙に濃紺を乗せたシックな手提袋。クラフトと深い紺色はビンテージのような温かみを紙袋に与えてくれます。
あなたの思い出の一部になれますように。
お知らせ
紙袋製作時はディックまたはパントーンでの色指定をお願いしております。
あなたの思い描く色を再現するために、ぜひご協力ください。
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