ベルベでは、オーダー制作の際にはお客様のご要望に合わせた技法でのご提案を心がけています。紙袋をデザインするうえで、重要なアクセントとなる「紐」。質感、種類、太さ、色など、組み合わせは自由自在です。
今回は、オーダー制作をご検討のお客様に、「紐の種類、材質について」ご説明します。意外と知らない形状の名称についてもご紹介します!
●目次
■ 紐 形状の名称について ■
紙袋の”紐”と言っても紙袋のロットや製造方法によって採用できる紐の種類は異なります。まず初めに、紐の取り付け方の名称と製造方法を簡単にご説明します。
<自動紐>
自動紐とは、機械で一貫工程で作られる自動紐手提袋に取り付けられる紐です。口折りは無く、紐の内側にアテ紙で貼り付けられています。
<OFA>
OFAとは、口ボールが入った口折部分に穴を空けて紐を通す方法です。紐を通して結ぶ作業は、一つ一つ手作業で行います。アクリル紐、平紐、リボンなどさまざまな紐に対応可能です。
<OFJ>
OFJとは、口折部分にJカットと呼ばれる切り込みを入れて紐を取り付ける方法です。機械製袋の場合、コストが抑えられます。正面部に紐を通す穴を開ける必要がないので袋正面のデザインをすっきり見せられます。
<ターントップ>
ターントップとは、口ボールが入った口折部分にスリットを入れて、そこから紐を出す方法です。リボンや特殊な紐にも対応可能で、正面部に紐を通す穴を開ける必要がないので見た目もスッキリして高級な印象を与えます。手作業で行い複雑な工程のため、コストがかかります。
■ 紐の種類について ■
次に、具体的な紐の種類や特徴をご紹介いたします。種類によっては、サイズや色をお選びいただくことも可能です。
< 自動紐 >
自動紐は、”自動製袋”といって印刷、製袋、紐づけまで機械で一貫工程で作られる製造方法で取り付けられる紐の名称です。自動紐には紙丸紐と紙平紐の2種類があり、ベルベでは丸紐を主力として扱っております。紙丸紐の中にも種類があり、紐の太さやコンビネーション、色味をお選びいただくことが可能です。
紙丸紐 紙平紐
<PP紐(PPロープ) >
PP紐は、ポリプロピレンを使用したツヤがあり、クッション性の高い柔らかい材質です。摩擦に強く耐水性にも優れているので丈夫な紐としても人気です。低コストで飲食店やお弁当の持ち帰りなどの袋にも好まれます。
▼PPロープA6(7mm)の色見本・コンビネーション紐のご案内はこちら
< アクリルスピンドル紐>
アクリルスピンドル紐は、アクリル繊維を編み込んだ手触りが柔らかい丸紐です。凡庸性が高く、どんなデザインにも合わせやすい人気の高い紐です。リーズナブルでカラーも豊富なので、悩まれた際にはアクリルスピンドル紐がおすすめです。海外製造時、特色指定が可能です。
< 芯入りアクリルスピンドル紐 >
芯入りアクリルスピンドル紐は、アクリルスピンドル紐の中心に芯を入れた紐です。芯を入れることで丸みが出てしっかりとした質感になります。自立しやすいのでOFJ形状にもよく使われます。海外製造時、特色指定が可能です。
<アクリル平紐 >
アクリル平紐は、アクリル繊維を編み込んだ薄い平紐です。幅広なので存在感があり、デザインのアクセントになります。どんなデザインとも相性が良くおしゃれな雰囲気を演出できるので、アパレル、雑貨、大きめのショルダータイプの紙袋にもよく使われています。海外製造時、特色指定が可能です。
< パイレン紐 >
パイレン紐は、エクセルフィラメントとも呼ばれています。ポリプロピレンで作られていて光沢があり、アクリルスピンドル紐に比べると固くしっかりとした材質です。ツヤがあるのでゴールドやシルバーの紐にもおすすめで、高級感が演出されます。価格も比較的リーズナブルなのでジュエリーショップやコスメショップにも人気があります。海外製造時、特色指定が可能です。
< ツイストコード >
ツイストコードは、ポリプロピレンの糸を編み込んだ高級感のある紐です。触り心地が滑らかでツヤがあり、重厚感のあるデザインに仕上がります。お値段は高くなりますが、高級感を演出したいホテルや結婚式場などこだわるお客様に好まれています。海外製造時、特色指定が可能です。
※ツイストコードのご注意点
紐が太いため、結び目が大きくなり紙袋の口折り部分にしわが付く場合があります。
色は材質が同じパイレン紐よりお選びいただきます。下記のパイレンの色見本をご確認ください。
▼【海外製】パイレン紐(エクセルフィラメント)の色見本はこちら
< サテンリボン >
サテンリボンは、ツヤのあるさらっとした触り心地の柔らかいリボンです。華やかな印象になるので、アパレルや美容、コスメショップ、ジュエリーショップに人気の持ち手です。
< グログラン >
グログランは、ヨコの太い糸をタテの細い糸で織りあげる平織りのリボンです。固く綿密に織られているのでハリ感がありしっかりとした質感です。幅広のリボンのため、ショルダーバッグなどにも最適でサテンリボンよりも少しカジュアルな印象を与えます。
※サテンリボン・グログランのご注意点
リボンを使用する場合、海外で製造することがほとんどのため輸送中に折り皺が付く場合がございます。どうしても、折り皺が気になる場合は梱包形状のご相談や国内製造をご提案いたしますのでお申し付けください。
取り寄せやオリジナルオーダーなど時間がかかることがあります。お早めにご相談ください。
<ハッピータック>
ハッピータックとは、口ボールが入った口折部分に2か所穴を空けて、そこにハッピータックと呼ばれるプラスチックの持ち手を取り付ける技法です。手作業で行います。特徴は、少し硬めのしっかりとした持ち手で、自立すること。企業のPR紙袋に人気の持ち手です。
いかがでしたでしょうか。
“紐“と言っても数多くの種類があり、袋のデザインには欠かせない存在です。ベルベではお客様の求める紙袋を表現できるよう、お手伝いさせていただきます。お電話以外でも、メールでのお問い合わせは24時間受け付けております。メールでのお問い合わせはこちらのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。