ノベルティやオープンキャンパスバッグ、ギフトバッグとしても人気の不織布バッグ。2020年7月から始まったレジ袋有料化の影響でエコバッグの需要が高まっていることもあり、ベルベでも不織布バッグの問い合わせが増えております。
一言で「不織布バッグ」と言っても縫製の仕方や細かい仕様など、こだわりどころはたくさんあります。そこで今回は、不織布バッグオリジナル制作の際に、こだわりたい「不織布の縫製・加工について」ご紹介します。
■ 目次 ■
< サイズについて >
まずは、見積り依頼の際に気をつけたいサイズの表記についてご説明します。
不織布バッグは布の厚みや縫製の仕方によって、内寸と外寸で誤差が発生します。誤差が2,3mmの場合もあれば、縫製によっては10~20mmほどサイズが変わることも。また上記の理由から、縫製の際に印刷されたデザインの位置が5~10mm誤差が発生する場合もあります。
ベルベでは、通常外寸でお見積りを提出しておりますのでお見積りの際、内寸でのご指定をご希望の場合にはお知らせください。
インナーアウトステッチでの縫製の場合、左右併せて10mmほどの誤差が出ました。
< 不織布バッグの縫製 >
不織布バッグには、実はさまざまな種類の縫製方法があります。まずは、不織布バッグの縫製についてご説明します。
●インステッチ(地縫い後にひっくり返す)
袋の形に内側を縫製した後、ひっくり返すシンプルな縫製方法です。外側に縫い目が出ない縫製になり、一番簡単で低コスト、シンプルな縫製方法です。
●アウトステッチ
内側を1回縫い付けた後、生地をひっくり返して外側も縫い付ける縫製方法です。外側に縫い目が出ます。2回縫うため四隅の形がしっかり出て、強度もあがります。
●バイアス加工
バイアス巻きとは正面とマチの縫い合わさる部分にテープ状にした不織布を被せて縫い付ける縫製方法です。色違いの生地を使用するとデザインのアクセントにもなります。また、縫い合わせ部分がバイアスで隠れるため内側の四隅がスッキリします。
●マチセンター縫い
マチセンター縫いとは、マチの真ん中で表裏2枚の生地を縫い合わせ、隅を縫い付けて形を出す縫製方法です。マチの真ん中で縫製しているので、畳みやすく見た目がスマートです。ただし、この縫製に関しては袋の大きさによってできないこともありますので、ご希望の際にはご相談ください。
●超音波加工
糸を使わず、超音波によって圧着させる方法です。糸を使用しないため、糸のほつれが出ません。大ロットで、縫製よりも価格を抑えられます。
< 持ち手の種類・縫製について >
持ち手の種類や縫製方法についてご説明します。
●共生地
不織布バッグと同じ生地を使用した持ち手です。本体と同じ生地になるので統一感があるデザインに仕上がりコストも抑えられます。
<共生地の縫い付け方法>
・2か所縫い
口折と一緒に紐を2か所縫い付けるシンプルな縫製方法です。基本の紐づけはこの2か所縫製になります。
・クロスステッチ
口折部分にクロスで縫い付ける方法です。強度が上がるので、重い物を入れたり長く使いたいお客様におすすめです。
●ハトメ+スピンドル紐
補強のハトメを打ち、スピンドル紐を通します。紐の種類はアクリル紐やパイレン紐が対応しています。
●小判抜き
不織布を直接小判型に抜く持ち手です。平袋の際に、使われることが多い形状です。
< 不織布バッグ 口部分の加工 >
開け閉めをする口部分に取り付けられる加工についてご説明します。
●ファスナー
保冷バッグ、福袋などの用途に多く使用されます。
口がしっかり留まるため、ヨコ型の大きいサイズの不織布にもおすすめです。
●ホック
ホックを取り付けることで、口部分をしっかりと固定できます。ファスナーより価格が抑えられることと、見た目にもちょっとしたアクセントになります。
●マジックテープ
ファスナー、ホックと同様に、主に口やポケット部分を止める用途に使用されます。ファスナーより価格が抑えられ保冷バッグなどにも使用されています。
< その他 加工 >
その他、不織布バッグを作る際に選べる加工についてご説明します。
●底折り M字底
袋を折り畳む際に、マチの真ん中を折って織り込む折り畳み方法です。真ん中で折りたたむことで正面に折りシワが入りにくくなります。
●底折り L字底
袋を折り畳む際に、正面側に折る方法です。底ボールを入れる際などにおすすめです。
●底ボール入れ
底部分に底ボール(と呼ばれるボール紙)を入れる加工です。不織布バッグの中に物を入れる際に、安定します。底ボールは、袋内に投げ込んだ形で納品いたします。
●バイアス折り返し
口部分のバイアス巻きを本体側に折り返して縫い付ける方法です。バイアスのでっぱりやほつれがなくなり、見た目がすっきりときれいな仕上がりになります。
●正面バイアス巻き
通常マチ側にバイアスを一周させますが、正面側にバイアスを一周させる縫製方法です。デザインのアクセントにもなります。
●アルミ蒸着・ポケット
アルミ蒸着は、保冷バッグに欠かせない内側の生地です。
ポケットは、内側の場合保冷バッグに保冷剤入れとして使われたり、エコバッグの折り畳み用の袋に使われたりします。もちろん、袋の外側にポケットを縫い付けることも可能です。
●ギフトバッグ
リボンを通したギフトバッグの製造も可能です。不織布生地を2重にして口折りから出すなどのアレンジも可能です。
いかがでしたでしょうか。ご希望の縫製方法や加工がございましたら、お見積り時に一言お伝えいただくとスムーズです。是非、ご相談ください。
ベルベではお客様のご要望をお伺いし、最適な商品ができるよう、お手伝いさせていただきます。お電話以外でも、メールでのお問い合わせは24時間受け付けております。メールでのお問い合わせはこちらのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。