ベルベは、昭和23年に中野区で創業して以来、中野区に本社を構え続けています。2020年7月には、中野区の幼稚園・保育園施設に段ボールパーテーションを寄贈するなど、地域社会に貢献する取り組みも積極的に行っております。
そんな取り組みの一つとして、私たちベルベが賛同している中野区「ぬまぶくろワイワイ食堂」様(以下、呼称略)のフードパントリーの取材に行って参りました。私たちの作る”紙袋”がどんな形で地域社会のお役に立てているのか?今回は、私市辺がレポートいたします。
フードパントリーを行うぬまぶくろワイワイ食堂ってどんな団体?
“フードパントリー”とは、ひとり親や生活困窮者など、生活に困っている人々に食料を無料で配布するための地域の支援活動です。
取材したワイワイ食堂は、中野区の企業・一般の方の寄付、協力のもと月に1回を目安にフードパントリーを行っています。「ぬまぶくろワイワイ食堂」は名前の通り、孤食など食に困っている子どもたちが「ワイワイ集える場所」として子ども食堂を運営されていました。
ですが、新型コロナウイルスの流行がきっかけとなり食事を提供することが難しい状況に追い込まれてしまったのです。食堂の運営ができない期間が数ヶ月続いた後、応援してくださる方の力を借りて6月からフードパントリーに形を変えて活動を再開したそうです。
そんなぬまぶくろワイワイ食堂のフードパントリーに、ベルベの紙袋を使っていただくことになりました。
中野区 沼袋でフードパントリー
取材にお伺いしたのは、冬らしくなってきた12月の寒い日。ワイワイ食堂のボランティアの皆さんが元気に袋詰めの準備を始めていました。準備した食材や物資がベルベのクリスマスコレクションの紙袋に詰められていきます。
紙袋で季節感が出るのがうれしい
「このクリスマスの柄素敵ね、先月のもみじ柄の紙袋も秋らしい雰囲気で良かったのよ。そういうちょっとした柄が雰囲気が出て良いのよね。」
準備をしながら、そうお話ししてくださるボランティアのみなさん。この日は、天気予報が外れて外は小雨。持ち運び時に袋が破れないよう、紙袋をさらにレジ袋に入れるという心遣いです。
“ただ渡すだけ”ではなくて“気持ちがこもったもの”を
「企業さん以外にも個人の方からの寄付も多いんですよ。じゃがいもをたくさん寄付してもらったから、あとは人参と玉ねぎ、チキンカツを買ってカレーが作れるようにしよう!って、中身を用意するときもあります。ひと手間加えて温かい物を食べてほしい気持ちと、“渡すだけ”より“考えてくれている” “気持ちがこもっている”そういうことが嬉しいと思うので、私たちも楽しんでやっています!」
配布時間になり、フードパントリーの予約をしている方が受け取りにいらっしゃいます。みなさん「いつもありがとうございます!助かります。」と言いながら、笑顔で紙袋を受け取ります。親子やママ友同士など、様々な方がフードパントリーに参加していました。
ぬまぶくろワイワイ食堂の想い
今回、ワイワイ食堂の代表 中村さま、髙野さま、和田さまにお話をお伺いすることができました。
「今、私たちはフードパントリーに参加していただく方に対して、制限などは設けていません。どなたでも予約をして参加していただけます。私たちの活動を皆さんに知ってほしいという気持ちと、皆さん様々な事情があり、外から見ただけではどんな事情を抱えていのるかわからないからです。最初は物珍しさでフードパントリーにご参加くださった方も、私たちの想いを知るうちにフードパントリーへの参加を控えたり、宣伝や寄付をしたりしてくださる方もいます。」
「ぬまぶくろワイワイ食堂は、立ち上げから一貫してみんなが地域でつながれる場所をつくる、というテーマで活動しています。中野区ではフードパントリー活動の認知度はまだまだ低いですが、埼玉県など積極的に取り組んでいる地域もあります。今、フードパントリーの活動は注目されていて、アマゾンで欲しいものリストを活用した寄付を受け付ける仕組みなども始まっています。私たちの活動が困っている方の拠り所になっていければと思っています。」
私たちができることとは
私自身、今回ぬまぶくろワイワイ食堂様からお話をお伺いするまで、フードパントリーという活動に全くの無知でした。実際に取材して感じたことは、ワイワイ食堂のボランティアの方が元気さ、明るさ、優しさ、笑顔にあふれていること。受け取りに来られた方、一人一人にお声がけしてみなさんの状況を気遣っていらっしゃいました。本当に地域の方、困っている方の拠り所なんだと感じました。
人から人へ、物と想いが動く時。 その瞬間を彩るのが、紙袋とラッピングアイテムです。“ただ渡すだけ”ではなく“気持ちのこもったもの”をお渡しするその瞬間をベルベの紙袋が今後もサポートさせていただければ嬉しいです。
この度、撮影の許可をいただいたワイワイ食堂の皆さまにはあたたかいご協力をいただき誠にありがとうございました。
今回ワイワイ食堂様の取り組み、地域の方との交流を取材したことでベルべとして何ができるか改めて考えるきっかけとなりました。このご縁を大切に、皆さまと共に笑顔になれるよう一層努力してまいります。