齊藤・工場・印刷機担当 入社2年目
埼玉県川口市出身
(記事内情報は2022年10月時点のものです)
中途採用で入社され、2年目を迎えた齊藤さんにお話を伺いました。東京都・武蔵村山にあるベルベの自社工場で印刷機を担当されています。
紙袋にはじまりの色を与える仕事
―主なお仕事内容について教えてください!
(齊藤)印刷機を担当しています。紙袋を制作する最初の段階から、袋状にする前段階までの行程です。
大まかにはロール状になった紙を印刷機にセットして、版をセットし、製品に合わせてインクを調合します。複数の色を使っている製品であれば版をあわせたり、印刷機を回している間もさまざまな場所をチェックしています。
―インクを調合というのは、DIC何番ならこのインク、PANTONE何番ならこれ、といった既製品のインクがあるわけではなく、その場で調合をされているんですか?
(齊藤)そうですね。色見本やカラーチップを参考に、足りない色は何か考えたり、ベテランの方にアドバイスをいただきながらインクを調合していきます。
赤みが足りなかったら赤を足し、くすみを出したかったら反対色を足し、と微調整していきます。
大量に使う場合は、業者さんに調合してもらうこともありますが、その場で調合することが多いですね。
―てっきり色が完成しているインクを缶から注いでいるイメージでした・・・。ということはオリジナルの紙袋を作るときは、インクもオリジナルになるんですね!
▲数あるインクの中から、その商品に合わせて都度インクを調合します
▲印刷位置を微調整する齊藤さん
▲印刷中もいろいろな場所に回り込んで細かくチェック!
休日は風を感じてリフレッシュ
―ではでは齊藤さんの趣味について教えてください。
(齊藤)10年前からロードバイクに乗っていて、週末にサイクリングに行くのが楽しみです。近いところですと、日高の巾着田に彼岸花を見に行ったり、正丸峠を越えて秩父に行ったりします。遠いところだと、広島のしまなみ海道に行ってみたりもしました。そのときは、車輪を外して持ち運べる状態にして現地まで電車、現地で組み立ててサイクリング、という感じでした。
―ええっ。私もよく車で秩父へ行きますが、正丸峠のトンネルは自転車通れないですよね。あの山を越えていくんですか?電動自転車でも大変そうなのに!太ももとふくらはぎが、さぞかし立派なことになっているのでは・・・
(齊藤)いやいやそんなことないです(照)
あとコーヒーが好きで、ネットで調べてコーヒー豆を買いに遠くまでサイクリングに行くこともあります。6歳になった娘とも近所をサイクリングします。
―それは好きなものと好きなことが相性よくて素敵ですね!お休みの過ごし方も娘さんの習い事に付き添うことが多いそうで、優しいパパさんなんだろうなぁと感じます。
基本を大切に 先輩方の声に耳を傾けて
―次はまたお仕事のことをお伺いしたいのですが、仕事をするうえで大切にしていることはありますか?
(齊藤)はい、基本に忠実であることを心がけています。ベテランの方に仕事を教えていただくと、自分のやりやすいように変えていってもいいよとを言ってもらうこともあります。が、経験の長い方が良しとしているやり方を教えてくれているので、経験の浅い自分のやり方の方がいいということはそうそうないだろう・・・と感じています。何十年もの経験がある方のやり方がやっぱり早かったり、無駄がないですね。
まだ慣れていなかった頃、印刷を失敗してしまったことがありまして・・・大きなサイズの版だったので空気がうまく抜けきれていなくて。その部分が汚れのように印刷されてしまうんです。細かい絵柄の版だったので、気がつかず印刷機を回し続けてしまい・・・1ロール分終わってみて気がついたので、数万枚分の紙袋になるはずの紙がロスになってしまいました。今もそのロス分が倉庫に残っていて、通りかかるたびに「あぁ・・・」となるので戒めになっています。
なので空気が入っていないかは特によく確認しています
▲樹脂製の版を版胴に巻きつけてセットし、丁寧に空気を抜きます!
(スマホのフィルムがうまく貼れなかった時のようにぽこっと空気が入ってしまうので、端に向かって撫でて空気を追い出すそうです)
―最後に齊藤さんのおすすめ商品を教えてください!
(齊藤)紙袋の「ボタリカ」です。ぱっと見の印象で可愛いなと思いました。自然が好きなので。くすんだ感じの緑も、主張が強すぎず、落ち着いていていいと思います。